技能五輪に挑戦!(旋盤職種)
7月29日から日立市の日立工業専修学校において実施される技能五輪全国大会旋盤職種二次予選会(以下、二次予選)に電子機械科3年の木澤畑那悠さんが出場することが決定しました。
この大会は技能五輪全国大会(以下、本戦)に参加するための予選会に位置付けられ、企業、学生、高校生が同一の条件で競い合い、上位者が本戦に出場できる仕組みです。木澤畑さんは昨年の技能検定2級普通旋盤作業を取得する際、合格とともに成績優秀者の金賞(ほぼ満点)で表彰され、この技能検定2級の点数で岩手県の二次予選代表者として選抜され、今回、出場することになりました。
本校には二次予選で使用される同一機種の旋盤は無いため同じ機械がある黒沢尻工業高校専攻科に週末を利用して通い練習をしているところです。
この2次予選に参加する選手のほとんどは男性ばかり。女性が扱うとなると大変な大きな機械で0.001mmの精度の加工を行う課題に取り組みます。図面を見ても難しさは伝わらないと思いますが、1つ1つの部品を製作できたとしても組み立てるのは至難の業。しかも3つの部品を組み合わせた寸法の精度が0.01mmの世界。そういったことを成し遂げられる技術を3年間通して身につけてきました。
製作課題はこちら 中央職業能力開発協会のページに飛びます
※次の写真は昨年度の課題を製作したものです。
本来であれば、昨年11月に高校生ものづくりコンテスト岩手県大会で優勝を勝ち取り、今年夏に行われる東北大会に出場するつもりでしたが、結果は惜しくも第2位。その悔しさから何か大会に出場できないかと教員と相談し、この大会への出場を決意しました。しかし、高校生のみが出る大会とのレベルの差は歴然。今年度は全国から59名が参加し、そのうち高校生の参加は4名のみ!それほど高校生がチャレンジするのは難しい大会なのです。
夏の暑い気候に加えて企業の何年も鍛え上げた選手との競い合い。本戦通過という目標は難しいとは思いますが、この3年間、本校で磨き上げた技術、旋盤を通じて鍛え上げた精神力、そしてこの旋盤に賭けた3年間の情熱でいざ挑戦!